再び斑入りのツユクサ活け変えて!
2016年 08月 26日
今日はツユクサのお話です。
万葉人がこの花びらを集め
白布の上でついて布を染めたので、
古い名はツキクサと言います。
小さな瑠璃色の花を摘んで
絞った汁で染め物の下絵を描きます。
染の過程で下絵の色は飛んでしまって残りません。
染物以外にも、全草は鴨跖草(オウセキソウ)と言う名の
漢方薬として使われています。
『万葉集』には
つきくさに衣ぞ染むる君がため綵色(しみ)の
衣を摺(す)らむと思ひて
(綵色の衣とは、彩った衣の事である。)
咽頭炎、流行性感冒、細菌性の下痢、心臓性のむくみ、
尿路感染症、結石、嘔吐、鼻血、尿血、可能性の腫物、
高血圧など、多様な薬効がある。
資料:「自然に医力あり」 筑摩書房
著者:槇 佐知子
路地物のツユクサは繁殖力旺盛、家の周りでも見かけ、
5月の五月晴れの頃から、次々と地を這って秋口まで咲く姿は、
お馴染みの目に優しく潤す野草です。
繁殖力旺盛なので、取り敢えずペットボトルに借り植です。
万葉人は自然を身近に取り入れて、楽しんでいましたね。
ところで、籠の中で香を焚き、きっと綵色の衣にも香を焚き込んで
居たのだろうかと、想像するだけで楽しいものです。
太極拳でも医療の為に、薬草の香を体に沿わせてする動作があり、
それが、この太極球。
中の小さな球に薬草を入れます。
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